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アールテクニカ地下ガレージ

アールテクニカ株式会社の製品開発・研究開発・日々の活動です

Apple Musicの曲をデジタル録音してDRMを無効化(Windows編)

iOS mimiCopy 音楽制作
Author

コイデマサヒロ

 

弊社の人気製品であり、既にミュージシャンの定番アプリとなっている「mimiCopy」 でApple Musicの曲を使いたいという要望がよく届きます。Apple Musicの曲は、DRM(Digital Right Management=著作権保護の仕組み)付きのファイルで暗号化されており、mimiCopy(含むApple以外のアプリ)ではファイルを直接読み込むことはできません。

ちなにみmimiCoyは、音楽ファイルを読み込んで再生スピードや音程を変えたりして耳コピをサポートするアプリです。

 

もし、DRMが付いていなければ、曲をファイルとして取り出してしまうことができてしまいますので、サブスクリプション制というApple Musicの前提が崩れてしまいます。聴きたい曲を保存することができてしまうと、Apple Musicの利用を停止しても曲を聞き続けることができてしまいます。これはこれで問題です。

 

おそらく今後もApple MusicのDRMが外されることは無いでしょう。Appleが本腰を入れて、Apple Musicの曲を保存できないようにして、かつアプリ側から元のデータを使えるような仕組みを作ってくれれば良いのですが…、当面は期待できそうにありません。

 

元データをそのまま取り出すことはできませんが、デジタル録音してDRMを無効化することはできます。今回はその方法を紹介します。この方法は個人利用に限れば認められるものと考えていますが、実行は個人の判断でお願いします。また、録音したファイルを他の人に渡してしまうと、確実に違法となりますのでご注意下さい。

 

本記事は、Windows 10での方法を紹介します。Widnwos7以降であればほぼ同じ方法でできます。iOSは9以降が対象です。ただし、この方法はご利用のデバイス環境によっては使えない場合もあります。最近のWindows標準のオンボードのサウンドデバイスであれば、大抵は大丈夫なはずですが、オンボードのサウンドデバイスが無い場合や無効にしている場合は使えないと思います。無効にしている場合は有効にしておいて下さい。

Macについては、こちらで紹介しています

基本事項と準備

今回紹介する方法は、PC上のiTunesの出力を同じPC内の録音ソフトで録音してしまおうという方法です。再生した音にはDRMが付いていませんし、信号経路は全てデジタルので劣化を抑えられるはずです。曲の再生時間分の時間はかかりますが...

 

まず録音に必要なソフトウェア類をインストールします。
iTunesをインストールし、Apple Musicを再生できるように設定してください。再生を確認できたら、iTunesは一度終了させてください。
・録音ソフトの例としてフリーソフトで気軽に試すことができるAudacityを利用します。以下から入手可能ですのでインストールしてください。
http://www.audacityteam.org/
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/audacity/

実際に録音してみる

バイスの準備

Windowsのコントロールパネルを開きます。メインメニューから「すべてのアプリ」>「Windowsシステムツール」>「コントロールパネル」とたります。下図のようなウィンドウが開きます。
f:id:atkoide:20160512145557p:plain

 ・ハードウェアとサウンドを開きます。
f:id:atkoide:20160512145651p:plain

・「サウンド」のところの「オーディオデバイスの管理」を開きます。f:id:atkoide:20160512145947p:plain

・下図のような画面が開きます。
f:id:atkoide:20160512145910p:plain

・「録音」タブに切り替えます。
f:id:atkoide:20160512150104p:plain

・何も表示されていないところで右クリックして、「無効なデバイス」の表示を選択しチェックを付けます。
f:id:atkoide:20160512150121p:plain

・デバイスのリストに「ステレオミキサー」という名前のデバイスがでてきます。まだ無効になっていて利用できません。
f:id:atkoide:20160512150142p:plain

・「ステレオミキサー」というでデバイスの表示上で右クリックしてメニューから「有効」を選択します。ステータスが、準備完了になるはずです。これで利用できるようになしましたがまだ不十分です。
f:id:atkoide:20160512150346p:plain

・再度右クリックして「規定のデバイスとして設定」を選択しチェックを入れます。
f:id:atkoide:20160512150425p:plain

・OKを押して「サウンド」のウィンドウを閉じます。これでデバイス側の準備はできました。


録音のしかた

iTunesを起動します。

・次にAudacityを起動します。
f:id:atkoide:20160512150548p:plain

・入力デバイスの指定を先ほど設定したステレオミキサーにします(上図①)
・モニターを開始するをクリックします。(上図②)
iTunesApple Musicの曲を再生してください。
・下図のようにAudacityのメーターが反応するのを確認します。Audacity側のメーターが振りきれないようにiTunes側ボリュームを調整してください。(できれば最大しておくのが望ましいです)
f:id:atkoide:20160512150613p:plain

調整できたらiTunesの再生を停止し、曲の頭まで巻き戻します。

Audacityの録音ボタンを押します。録音が始まります。
f:id:atkoide:20160512150655p:plain

・次にiTunesの再生ボタンを押します。再生が始まればAudacity側は上の図のように波形が表示され録音されているのが確認できます。

・曲が終わったらitunesを停止します。

Audacity側も停止ボタンを押します。再生してみて正しく録音されているか確認します。また余計な空白などはカットします。

・保存はメニューの「オーディオデータの書き出し」で行います。フォーマットはファイルの種類で指定します。WAVファイルで32bit、44.1kHzだとより劣化を抑えることができますが、元のファイルは16bitですので、16bitでもそれほど問題は無いでしょう。MP3等に変換する前提なら16bitの方が問題は少ないでしょう。

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・作成されたWAVダイルをiTunesに登録するか、ファイル共有でmimiCopyに送れば、DRM無しのファイルとしてmimiCopyで利用できます。ただし、iTunes Matchに登録しておらず、iCloud ミュージックライブラリ経由で端末にダウンロードしすると、再度DRMがついてしまいますので、ファイル共有を使うか、iCloudミュージックライブラリを利用せず、PC上のiTunesiOS端末を同期させてください。
このあたりも複雑な仕様になっていますので、いずれ別記事にまとめたいと思います。

なお、iTunes Matchに登録している場合は、iTunesに登録すれば、うまくいけばマッチングされます。

 

おわりに 

録音には、曲の再生分の時間がかかってしまい手間に感じるかもしれませんが、今のところこの方法が確実だと思います。また、この方法はApple Music(iTunes)に限らず、他のアプリでも有効です。例えばブラウザ上で再生している音も可能ということですね。ただしアプリ側の出力がWindsows標準である必要があります。ASIO出力の場合はできません。 

 

 

 

Author

コイデマサヒロ

ディレクター、プロデューサー、ギタリスト。mimiCopyをはじめ弊社リリースの全てソフトウェア製品の企画を担当。ネイティブアプリ開発がメインでOS問わず対応可。dubバンドのギタリストとしても活動中。

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