アールテクニカ地下ガレージ

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CUDAの開発環境 in Windows

Author

羽田

先の記事で「VRWorks 360 Video SDK」を使う際に、CUDA及びVisualStudioのインストールで何点か問題が発生しました。正しい対処法かどうかは判りませんが、問題と解決できた事例をまとめます。
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VisualStudio2017(15.4系)のインストール

CUDA9.0 の対応バージョン

「VRWorks 360 Video SDK」は、ソフトウェア側のスペックで VS2015 or later となっていますが、VS2017の最新版(15.7.1)をインストールした場合、CUDA9.0は動きませんでした。CUDA9.0の動作するVS2017のバージョンが15.4系までのようです。以前はは15.4系のダウンロードページが公開されていたのですが、現在はより新しいバージョンになってしまっているようです。
当時ダウンロードした履歴をたどったところ、VS2017(Community) 15.4 は以下のリンクから入手していました。
https://aka.ms/eam4b7

現在のCUDAの最新版は 9.2で、もしかしたらVS2017の最新版で問題はなくなっている可能性もあります。
私の環境では、VisualStudio2017(15.4)が最終的な開発環境でした。

VisualStudioインストーラー

15.4のインストールをしてから VisualStudioインストーラーでアップデートすると15.7.1に更新されてしまい、15.4の再インストールをする事になりました。
15.4の初回インストール時に、必要な他のSDK(Windows10 SDKなど)はインストールしておいてください。

dllの巻き戻り

CUDA9.2をインストールして数日後、Windowsアップデート後に VRWorks で作成したアプリが動かなくなる現象が発生しました。エラーとしてはdllが見つからないという物だったので調査したところ、Windows/system32 以下のdllの一部がインストール前のdllに巻き戻っていました。
対応としてはCUDA9.2の再インストールで解決しましたが再現性は判りません。


これらの不具合がこれから先も再現するかは判りませんが、似たような現象に遭遇した場合に一助となれば幸いです。

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